「継続できない人」が知らない本当の継続の意図

May 31, 2025

 



こんにちは。
秋谷です。

 


先日、スタッフからこんな質問を受けました。

 

「先生は、なぜそんなに毎日継続できるんですか?」

 

僕はこの質問に、少し違和感を覚えました。

 

「継続って、そんなに苦しいことなのか?」と。

 

このとき感じたのは、
「自分の継続」と「スタッフの継続」は、
まったく別のものかもしれないということでした。
 
そこで、この違和感の正体を探るために、
「継続」という言葉を改めて辞書で調べてみたんです。
 
・続けること
・引き継ぐこと
・前の状態や活動を受け継いで続けること
 

この意味を読んで、僕ははっとしました。
 
多くの人が「継続=同じことを繰り返すこと」だと捉えているんだ。
 
だからこそ「継続は苦手です」「飽き性なんです」という言葉が出てくるんだと。
 
けれど僕にとっての継続とは、
 
「昨日の自分を、少しでも超えること」です。
 
たとえば、
・昨日のやり方を、今日は少し変えてみる
・前に学んだことを、違う視点で試してみる
・昨日よりも深く、誰かの心に届くように言葉を選んでみる
 
つまり、毎日違うことをしている感覚なんです。
 
同じことの繰り返しではなく、
受け継いだものを磨き進化させること。
それが僕の“継続”の定義です。
 
この「継続の定義」を強烈に感じた出来事がありました。
 
それは、スペインで小学生のサッカー練習に帯同したときのこと。
 
同じ年齢の日本の子どもたちと比べて、
スペインの子どもたちは明らかに
「考える力」
「判断する力」
が優れていました。
 
・どこにスペースがあるか
・味方が何を求めているか
・いま自分がどう動けばチームに貢献できるか
 
そんなことを、自分で観て・考え・動いていたのです。
 
一方、日本の子どもたちは、

 

・指示されたことはできる
・教えられたことは実行できる
 
けれど、自分で問いを立て、行動する力が圧倒的に弱いと感じました。

 

なぜこの差が生まれるのか?

 

僕は、「言語環境」と「教育文化」の違いに理由があると思っています。

 

日本は「教えすぎる文化」が根強く、
問いを持つ力、考え抜く力が育ちにくい。

 

それが、大人になっても

・自分で判断できない
・何を疑問に思えばいいかも分からない
・指示がないと動けない

という状況をつくってしまっている。
 
「失敗しないことが正解」
「言われたことを続けられることが正解」

 

そんなメンタリティが、今も多くの人に染みついているように感じます。

 

これは、単なるスポーツの話ではなく、
未来の日本人の「在り方」そのものに繋がる問題だと思います。

 

GDPが落ち、国際競争力が低下している背景には、
こうした「思考力」の衰えがあるのではないかと、僕は本氣で感じています。

 

だからこそ僕たちは、問い、考えを試し続けなければいけない。
昨日の自分をアップデートし続けることが、未来の“日本の力”になる。

 

僕はこれからも、

「毎日を繰り返す」のではなく、
「毎日を塗り替えるように生きていきたい」
 
と思っています。
 
そして、そんな姿勢が“子どもたちの未来”にもつながると信じています。
 
あなたにとっての「継続」とはなんですか?
 
ただ繰り返すことですか?
 
それとも、自分をアップデートし続ける旅ですか?
 
今日のこの問いが、あなた自身の中にある

“本当の継続”の意味を見つけるきっかけになれば嬉しいです。

 

今日も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
 

秋谷より